【プロが解説】後悔しないWordPressテーマの選び方と失敗回避のポイント

WordPressでホームページを作ろうと決めたあと、多くの人が最初に立ち止まるのが「テーマの選び方」です。無料のものから2万円前後の有料テーマまで選択肢は膨大で、比較記事を読むほど「結局どれがいいのか」がわからなくなっていく。もし今、まさにその状態でこの記事にたどり着いたのなら、少しだけ回り道をさせてください。
申し遅れました。株式会社ウィズ・プランニングの代表を務めております。北海道北見市留辺蘂町を拠点に、これまで300社を超えるWebサイト・システムの制作に携わってきました。そして本記事の後半でご紹介する「OptiB(オプティブ)」は、私の会社で開発しているWordPressテーマです。宣伝が含まれることを先にお伝えしておきます。
そのうえで、この記事でお伝えしたいのは「OptiBを使ってください」ということではありません。テーマ選びで見るべき基準は5つあるということ、そして私自身が10年以上かけて、その基準にたどり着いた道のりの話です。
テーマ選びで後悔する人に共通する、たったひとつの理由
テーマ選びがうまくいかない原因は、情報が足りないことではありません。むしろ逆で、情報は十分すぎるほどあります。足りていないのは「何を基準に比べるか」のほうです。
比較の軸がないまま探し始めると、判断材料は自然と「見た目が好みかどうか」に寄っていきます。デザインは一目でわかりますし、比較もしやすい。けれどテーマの本当の差は、使い始めて数か月経ってから顔を出します。
10年ほど前まで、私は「テーマジプシー」でした

偉そうに書いていますが、これは他人の話ではありません。私自身がそうでした。
WordPressでホームページを作り始めてから10年ほど前まで、私はずっと「もっといいテーマがあるんじゃないか」と探し続けていました。新しいテーマの評判を見つけては試し、しばらく使ってはまた別のものへ移る。いわゆるテーマジプシーです。
乗り換えの引き金は、いつも決まっていました。やりたいカスタマイズが、そのテーマでは実現できなかったからです。
たとえばトップページのレイアウトを部分的に変えたいのに、構造が固定されていて手が入らない。あるいは独自の投稿タイプやカスタムフィールドを用意したのに、それを表示させるにはテンプレートファイルそのものを書き換えるしかない。デザインは気に入っている。機能も悪くない。それでも、あと一歩のところで思いどおりにならない。
そのたびに別のテーマへ移るわけですが、正直な感想を書けば、毎回「またゼロからか」という徒労感がありました。設定をやり直し、レイアウトを組み直し、表示崩れを直していく。その時間は、本来ならコンテンツを作ることに使えたはずの時間です。
Elementorに出会って、悩みの中身が変わった
私のテーマジプシーが終わったきっかけは、Elementorというページビルダーに出会ったことでした。
管理画面上でブロックを配置し、ドラッグして並べ替える。それだけでレイアウトが思いどおりに組める。テーマの構造に縛られてデザインで困る、ということがなくなったのです。長いあいだ悩みの原因だった問題が、こうもあっさり解決するのかと拍子抜けしたのを覚えています。
ところが、悩みが消えたわけではありませんでした。デザインで困らなくなった途端、今度は機能を追求し始めたのです。
SEOの設定はどうするか。アクセス解析は何で見るか。セキュリティは、バックアップは、通知は。デザインという最も目に見えやすい問題が片づいたことで、その奥にあった問題がはっきり見えるようになった、というほうが正確かもしれません。そして最終的に、私たちは自分たちでテーマを作る側に回ることになります。
テーマ選びの悩みは、デザインから機能へと移っていきます。 今デザインで迷っている方も、いずれ同じ道を通ります。これから挙げる5つの基準は、その順路をあらかじめ地図にしたものだと思ってください。
基準1・2 レイアウトの自由度と、表示速度
最初の2つは、多くの人が意識しながら、しかし少しずれた見方をしてしまう項目です。
基準1:ノーコードで、レイアウトを組み替えられるか

デモサイトを見て「このデザインが好き」と感じることは、もちろん大切です。ただ、テーマ選びで見るべきなのは、その一歩先にあります。
そのレイアウトを、コードを書かずに組み替えられるか。
なぜここにこだわるのか。ホームページで集客をしようとすると、公開してからが本番になるからです。
アクセス解析を見て、どのページで離脱しているか、どこまでスクロールされているかを確認する。問題が見つかったら、見出しを変える、ボタンの位置を動かす、セクションの順番を入れ替える。そしてまた数字を見る。この「見つけて、直して、また見る」の繰り返しが、集客の実体です。
このとき、修正のたびに制作会社へ依頼が必要だとどうなるか。1回あたりの費用がかかるのはもちろん、見積もりを取り、依頼し、上がってくるのを待つという時間が毎回発生します。改善の回転が落ちれば、それだけ目的に届くのが遅くなります。
逆に、管理画面の操作だけで直せるなら、気づいたその日に手を動かせます。後々のコストを抑えながら、目的に早くたどり着ける。 これがノーコードで組み替えられることの本当の価値です。
ここを大きく左右するのが、Elementorのようなページビルダーに対応しているかです。私自身、テーマを乗り換え続けていた頃の悩みは、ページビルダーを導入したことでほぼ解消しました。逆に言えば、テンプレートの構造が固定されているテーマを選んだ場合、レイアウトを変えたくなるたびにコードと向き合うことになります。
ただし、ノーコードだけでは埋まらない領域がある
ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。
自分で直せるようになれば経費は圧縮できます。それは間違いありません。ただ、ノーコードで解決できるのは、あくまで「見た目と中身」の話です。
WordPressのアップデートにどう対応するか。セキュリティをどう保つか。この領域には、ノーコードとはまったく別の知識とノウハウが要ります。そして厄介なことに、こちらは放置しても表面上は何も起こらない。異変に気づくのは、たいてい手遅れになってからです。
「自分で作れて、自分で直せる」ようになった人が、次にぶつかるのがここです。この話は基準4で、もう一度取り上げます。
基準2:表示速度は「テーマ単体」では決まらない

もうひとつが表示速度です。表示が重いことが問題になった案件は、これまで何度も経験してきました。
ただ、ここで知っておいていただきたいのは、速度はテーマだけで決まるものではないということです。私自身、プラグインは入れれば入れるだけサイトが重くなるという当たり前の事実を実感したとき、正直かなりがっかりしました。どれだけ軽量を謳うテーマを選んでも、機能を足すために10も20もプラグインを入れれば、その利点は簡単に打ち消されてしまいます。
実際に私が改善を担当したサイトでは、PageSpeed Insightsのスコアが56点から96点まで改善したことがあります。やったことは特別なものではなく、不要なプラグインを減らし、サイト自体をチューニングし、キャッシュプラグインとCloudflareを導入する。この積み重ねです。
裏を返せば、プラグインを大量に積むことが前提のテーマを選んだ時点で、速度面では最初から不利を背負うということでもあります。そしてこれは、次にお話しする3つめの基準に直結していきます。
基準3 必要な機能が、テーマの中で完結するか
ここが5つの基準の中で、私が最も重要だと考えている項目です。そして、テーマ選びの記事で最も語られていない部分でもあります。
WordPressは、テーマだけでは機能が足りません。SEOの設定、アクセス解析、問い合わせフォーム、セキュリティ対策、バックアップ。これらを揃えようとすると、プラグインを一つずつ足していくことになります。コーポレートサイトを1本作ると、多いときには20個近くのプラグインが入ることも珍しくありません。
問題は、この「足していく」という行為が、目に見えないコストを三方向に発生させることです。
私が経験した、プラグイン起因のトラブル
まず、トラブルの温床になります。私自身、これまでに次のようなことをひととおり経験してきました。
- 更新したらサイトが真っ白になった。 あるいはレイアウトが大きく崩れた
- プラグイン同士が競合し、それまで動いていた機能が止まった
- 開発が止まってしまい、脆弱性を抱えたまま使い続けざるを得なくなった
- 突然の有料化や仕様変更で、使っていた機能が急に使えなくなった
どれも、テーマそのものには何の問題もありません。それでも、サイトは止まります。
有料プラグイン4つで、年間10万円
次に、費用です。無料で足りるうちはいいのですが、業務で使う機能を求めると有料版が必要になってきます。私も一時期、有料プラグインを4つ契約していました。
機能だけで、年間10万円。
テーマの価格が1〜2万円台であることを考えると、その何倍もの金額が「テーマに足りない部分を埋めるため」に毎年出ていっていたことになります。テーマ選びのコストは購入価格ではなく、足りない機能を埋めるための年間費用まで含めて考えるべきだと痛感しました。
そして、更新管理という手間
3つめが運用の手間です。WordPressは本体のアップデートがつきものですが、本体を更新すればプラグイン側も追随して更新しなければ、不具合やセキュリティ上の問題が生じる可能性があります。契約先が4つに分かれていれば、確認すべき互換性も4通りに増えていきます。
誤解のないようにお伝えすると、私は「プラグインを一切使うな」と言いたいわけではありません。Elementorのように、土台として据える価値のあるものは確かに存在します。大切なのは、土台となるものを絞り込んだうえで、細かい機能をどこまでテーマ側に寄せられるかという視点です。
テーマ選びとは、どの機能をいくつの外部プラグインに委ねるかという選択でもある。 これが、私が基準3を最重要に挙げる理由です。
基準4・5 更新が続くか、そしてAI検索に対応できるか
残る2つは、少し先の未来を見る基準です。
基準4:更新が止まらないテーマを選ぶ
先ほど触れたとおり、WordPressにアップデートはつきものです。だからこそ、テーマ側の更新が続いているかは、デザインや機能と同じくらい重要な判断材料になります。
開発が止まったテーマは、時間が経つほど本体との相性が悪くなり、いずれセキュリティ上の不安を抱えたまま使い続けることになります。無料テーマを選ぶ際は特に、最終更新日とサポート体制を確認してください。
ここで、お客様からよく受ける質問にも触れておきます。「WordPressってセキュリティが怖いんじゃないですか」というものです。大手企業ほど、この不安を口にされる傾向があります。
私の答えは決まっています。WordPressが危険なのではなく、更新を続けていないサイトが危険なのです。WordPressは世界中で使われている分どうしても標的になりやすく、そのぶん「怖い」という印象が広まりやすい。ただ、実際に問題が起きているサイトの多くは、管理する側が更新の手を止めてしまったサイトです。
つまり、更新し続けられる体制をどう作るか。テーマ選びは、その入り口にあたります。
基準5:AI検索時代に、読まれる形になっているか
そしてもう一つ、ここ数年で急速に重みを増した基準があります。検索の入り口が、検索エンジンからAIへ移りつつあることです。
これまでは「検索結果で上位に表示されるか」が勝負でした。これからはそれに加えて、AIが記事を読み取り、回答の中で引用してくれるかが問われます。見出しの構造、情報の整理のされ方、書き手が誰かが明示されているか。こうした要素が、これまで以上に効いてきます。
これから長く使うテーマを選ぶのであれば、意識しておく価値のある視点です。
OptiBを開発した理由と、14日間の無料お試し
ここまで5つの基準をお伝えしてきました。最後に、この5つを自分たちで満たそうとした結果として生まれたテーマの話をさせてください。冒頭でお伝えしたとおり、宣伝です。
Elementorを超えるものを作ろうとして、断念しました
正直な話から始めます。
Elementorでデザインの悩みが解けたあと、私たちは一度、Elementorを超えるページビルダーを自分たちで作ろうと考えました。より自由で、より軽く、より使いやすいものを。
結論から言えば、断念しました。 小さな会社では、あの規模のものを作り切って維持し続ける体力がなかったからです。悔しくはありましたが、身の丈を見誤らなかったという点では、悪くない判断だったと思っています。
そこで方針を変えました。Elementorを土台として受け入れ、Elementorにはない独自のウィジェットを開発するという方向です。ゼロから全部を作るのではなく、優れた土台の上に、足りない部分を足していく。
たとえば、お知らせを日付・カテゴリ・タイトルの一覧として表示する「NEWS一覧」、アイコン付きの吹き出しで会話を組み立てられる「会話形式」、ログイン状態に応じて「ようこそ、◯◯様」とマイアカウントへの導線を出し分ける「Welcome表示」など、実際の制作現場で「これがあれば」と思った機能をウィジェットとして用意しています。
結果として、自由度はむしろ上がりました。なお、今後はWordPressのブロックエディターへの対応も進めていく予定です。
「足りない分を買い足す」構造そのものを変えたかった
デザインの問題が片づいたあと、私の関心は機能へ移っていきました。そして当社がOptiB(オプティブ)を開発した動機も、そこにあります。
一つは、欲しい機能を足すほどサブスクが重なっていく構造への疑問でした。年間10万円という数字を目にしたとき、この積み上げ方は違うのではないかと考えるようになりました。
もう一つは、プラグイン起因のトラブルそのものを避けたかったということです。真っ白になったサイトを前にした経験がある方なら、この気持ちは共有していただけると思います。
そこでOptiBは、これまでプラグインで補ってきた領域をテーマ側に持たせる設計にしました。アクセス解析とヒートマップ、バックアップ、セキュリティヘッダーやパスキー認証、DiscordやSlackへの通知、そしてタイトル・抜粋・アイキャッチ生成といったAI機能です。AI検索を意識した「LLM応答プレビュー」という、記事がAIにどう引用されるかを確認できる機能も備えています。
とくに解析まわりをテーマ側に載せたのは、基準1でお伝えした改善のサイクルを、ひとつの管理画面の中で完結させたかったからです。ヒートマップで問題を見つけ、その場でレイアウトを直し、また数字を見る。 この往復が速いほど、ホームページは目的に近づいていきます。
守る役割は、テーマ側で引き受ける
そしてもうひとつ、基準1の最後に書いた「ノーコードだけでは埋まらない領域」の話です。
ノーコードで自分のサイトを自分で育てられるようになっても、セキュリティやWordPressのアップデートに対応する知識まで、同時に身につくわけではありません。 そこを勉強してくださいと言うのは、私は違うと思っています。ホームページを作る目的は集客であって、サーバーやセキュリティの専門家になることではないからです。
だからOptiBは、その部分をテーマ側で引き受ける設計にしました。セキュリティヘッダーの設定、ファイル整合性の検証、自動バックアップ、そして異変があったときの通知。使う人が意識しなくても、裏側で守りが働いている状態を目指しています。
あなたは、集客と改善に集中する。守る役割は、テーマが持つ。 これがOptiBの考え方です。
月額制である理由
OptiBはテーマ本体の販売価格に加えて、月額のプランをご用意しています。買い切りではない理由も、正直にお伝えしておきます。
セキュリティ機能と通知機能は、動き続けて初めて意味があるからです。脅威は日々変わりますし、WordPress本体の更新にも追随し続ける必要があります。そして、サイトに何かあったときの通知が届かなければ、どんな機能も意味を持ちません。安全であり続けること、大切な通知を見逃さないこと。 ここを維持するための費用だとお考えください。
まずは14日間、無料でお試しください
とはいえ、テーマは実際に触ってみないとわかりません。私自身が10年かけて学んだのは、まさにそのことでした。
OptiBは14日間、無料でお試しいただけます。 管理画面を開き、AI機能を動かし、ご自身のやりたいカスタマイズができるかどうかを確かめてみてください。合わないと感じたら、それはそれで一つの判断材料になります。
まとめ 後悔しないテーマ選びのために
最後に、5つの基準をもう一度整理します。
- ノーコードで、レイアウトを組み替えられるか
- 表示速度を落とさない構成で運用できるか
- 必要な機能が、テーマの中で完結するか
- 更新とサポートが続いているか
- AI検索時代に読まれる形になっているか
テーマ探しが終わらないのは、探し方が悪いからではありません。比べるための基準が定まっていないからです。
私の場合、Elementorに出会ってデザインの悩みが消え、次に機能の壁にぶつかり、最終的には会社としてテーマを作る側に回りました。ずいぶん遠回りをしたと思います。
これからホームページを作るあなたには、同じ回り道をしてほしくありません。まずはこの5つを手元に置いて、気になるテーマを見比べてみてください。それだけで、選択肢はかなり絞り込めるはずです。
もしその過程でOptiBが候補に入るようでしたら、14日間の無料期間でじっくり確かめていただければ幸いです。ホームページは、作って終わりではありませんから。



